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akibaユニット不具合事例 [Know How]

新品の50プロダクト製 akibaユニット タイプFにて試運転をしたら

Fプーリーがズレて、ベルトが1/3くらいしか掛からない事例が発生しました。

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本ユニットはフロントハウジング(赤アルマイトパーツ)の前後にベアリングが

入っており、プロペラを付けてナットを締めることによりドライブワッシャーと

Fプーリーでベアリングが挟み込まれる構造になっています。

通常の使用ではプロペラを付けて回すので問題は出ませんが、最初の試運転時には

プロペラを付けずに回転方向等のチェックを行うのが普通のため、初期状態では

ドライブワッシャーが固定されていないのでドライブシャフトごとFプーリーが

後ろにずれてこのような状態になる可能性があることが分かりました。


対策として試運転時は回転方向のチェックと極低回転で短時間の運転に留めて

いただくのが安全と思います。もしくはプロペラハブの厚さがあるカイモノを

介してナットを締めてから回すのでも良いと思います。


なお、OS製F3Aモーターリダクション OMR-4043-165も同じ構造ですので、

お気を付けください。
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コネクタ半田付け [Know How]

私のコネクタ半田付け方法です。

半田付けは奥が深くてこれが正解というのは無いと思いますが参考まで。

まずは使用中の機材について

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後ろ側左奥のは卓上吸煙器です。後述しますが60/40ハンダを使っているので

煙に含まれる鉛成分とフラックス蒸気を直接吸わないように使っています。

(もちろん作業中は換気も大切です)

手前右側のは温度調節器です。60Wのハンダこてを使っているので長時間の

作業時に小手先の過熱しすぎを防止出来ます。

ちなみにコネクターのハンダ付けには60W程度が良いと思います。

それよりも小さいと熱がすぐに下がってしまいイモハンダになるし、大きいと

コテ先も大きくて作業性が悪いからです。

なお、こて先はエバーポイントに交換すると減りが殆ど無いのが便利です。


まず、コードの端面にハンダを少し流してやります。これをしておくと

被覆を剥いた後でも心線がバラけないので作業性が良くなります。

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私はRCPROPLUSのソルダリングスタンドを使っていますが、コネクタと

コード両方が固定出来るので便利です。ただ、このスタンドは販売終了なのです。

新型は超高級品(約1万円)になったのですが、ご興味があれば問い合わせください。

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6mmコネクタだと使う半田は約10cmくらい必要です。(線径1.2mm時)

お客様の付けたコネクタを見る機会が多いのですが、絶対量が少ないことが

多いようで、ちゃんと付いていない恐れがあります。

開口部が埋まっていて端面からも見えるくらい流した方が安全です。

時間だと10秒間くらい過熱しています。

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半田が付いたら必ずフラックスクリーナーで洗浄します。

フラックスは絶縁物なので残っていると接触不良の恐れがあるからです。

蒸気が回る可能性もあるのでメスコネクタの内側も入念に拭きます。

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※60/40はんだとはスズが60%、鉛が40%の一般的なタイプです。
共晶点が低いので作業性が良く入手もしやすいです。
環境的には鉛フリー半田でしょうが、共焦点が高くて使いずらかった覚えが。


Tips:Supra Xコネクタのホルダーの入れ方

例としてメスコネクタをホルダーに入れる場合、対になるオスコネクタを

押し金具として準備。

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引っかかるところまでコネクタを入れたら、ホルダーを掴んで板に押し付けます。

かなり体重をかける必要があるので軍手をして作業が安全です。

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奥まで入ったらオスコネクタを抜いて完成。(メスコネクタの場合はこの逆)

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※押し込む際の押し金具にはホルダー無し仕様のSupra Xコネクタが

抜け止めが無いので適しているのですが、それだけのために購入するのは

勿体ないので、抜け止めありのホルダー仕様コネクタでも何とか使えます。

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FMA-6357モーターのドライブワッシャー抜き [Know How]

テーパーコレットに噛んでしまい抜けなくなったドライブワッシャー
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まず、ナットを逆向きにねじ込んでおきます。
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プロペラワッシャーを逆向きに取り付けます。
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適当な長さのM3ボルトを取り付けます。
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均等にボルトを締めていくとドライブワッシャーが簡単に抜けます。
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※注意
M3ボルトはドライブワッシャーに深くねじ込めないので、ナットの位置で
調整してください。
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MC-9130H/Aの設定(BEC) [Know How]

FUTABAから、MC-980H/A、MC-9130H/A、MC-9200H/A 使用時の

バッテリーフェールセーフ設定について注意喚起が出ました。

●MC-980H/A、MC-9130H/A、MC-9200H/A をご使用の注意事項

補足になりますが、BECと受信機用バッテリー(非常用バッテリー)

併用時に、動力用バッテリー接続後に受信機スイッチをONにした場合も

同様の症状となりますので念のため。


ちなみに、FUTABA YouTube動画にMC-9130H/A F3Aセッティング編が

やっとUPされ、冒頭にこのことが載っていますので、ご参考まで。

●「公式」MC-9130H/A F3Aセッティング YouTube動画


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MC-9130H/Aの設定(テレメトリー) [Know How]

MC-9130H/Aのテレメトリー設定方法です。

機体はNEO STAGE BIPに積みました。モーターはCGBです。

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付属のテレメトリーアダプターSBM-2が正常に通信すると、赤と緑のLEDが

点滅します。(ピンボケですみません)

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リンケージメニュー/センサー画面を開き、スロット24をクリックします。

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センサー名が出てくるので、「FUTABA ESC」を選択。

(32MZでは6/1付けの最新アップデーターをかけないと出てきません)

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自動的にスロット24~31までがFUTABA ESCに割り当てられます。

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リンケージメニュー/テレメトリーを開くと各種データが見られるようになります。

(初期の数値は全てゼロのはずです)

アラームを設定するため、FUTABA ESC(電流)をクリックします。

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1/4画面で電流と電圧を設定します。

電流はESCの最大値120A。電圧は取り敢えず32V(試験飛行後に見直し予定)

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2/4画面は消費電流

D3の時は1フライトで約3000mAhくらいの消費でしたが、このESCは飛ばしてから

決めるので、取り敢えず4500mAh。

回転数は気にしないのでINHのままですが、下欄のギア比とポール数を使用ユニットの

数値にすると正しい回転数が表示されるようになります。

(上のテレメトリー画面は設定前の写真なので変な回転数になっています)

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3/4画面はESC温度なので上限である110℃に設定。

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4/4画面のスロットルは目的が良く分からないので弄らず。

この画面で重要なのが下欄の「アラーム」です。

INHをOFFに変更すると、ESCがワーニング状態になるとアラームが起動するそう。

(再現できないので、説明書からの受け売り)

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TOP画面のホーム2ボタンに表示する項目を選びます。

私は、電流、電圧、ESC温度にしました。

32MZならばサブ画面にも表示が出せるので、飛行中も確認が容易です。

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今までだと電流センサーを付けないと見られなかったのが、このESCだけで

それ以上の項目も確認できるのが嬉しいです。

また、テレメトリーログを記録しておけば、飛行中のトラブル発生時の原因究明に

役立つかもしれません(お世話になることが無いほうが良いですが)

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MC-9130H/Aの設定(訂正) [Know How]

先の記事で、BECを使わないときは黄赤黒コードは接続しないと書きましたが、

下記に訂正します。

「BECを使わない場合は、信号コードの赤線を抜くか切ってください」

MC-9130H/Aでは受信機3CHに接続する信号コードにもBECが出ていることが

分かりました。(フタバに確認済み)

黄赤黒コードは電源の冗長化目的で接続するもので、これの有無でBEC有効無効は

出来ません。


実は、このESCを搭載し動作確認中に気がついたのですが、受信機のスイッチを

切っても受信機やサーボは動くしモーターも回るのです。

つまり、一般的なBEC付きESCと全く同じ仕様なのでした。

黄赤黒コードを挿さなければBECは無効だと思い込みで記事を書いてしまい

申し訳あり成せんでした。

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MC-9130H/Aの設定 [Know How]

続きになります。

まず各種の設定にはMCP-2が必要です。

各プログラム項目の設定で初期値から変えるのは下記。

1.フライトモード:Fixed-wing(重要)
4.Cutoff Volt:3.2~3.3Vに(初期値の3.0Vではリポ死にます)
11.Brake Type:Proprtional(重要)
14.Motor Rotate:正しい方向に
15.Active FW:Enabled(重要)

その他、プロポの設定等も含めて、後日FUTABA公式YouTubeチャンネルに

設定方法がUPされるそうです。

当然ながらFUTABA ダイレクトモーター FMA-6357 KV205の設定例となるらしいので、

AdverrunだとTiming量をMC9100Aよりも少し小さめの値にすると扱いやすいそうです。

あと、テレメトリーの設定方法についてはFUTABA HPに載るそうです。

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フライトホビー製カーボンモーターマウントセット [Know How]

FUTABA FMA-6357 KV205用フライトホビーカーボンモーターマウントの

リアサポート板がベアリング部のOリングを押し付ける構造のため位置が定まりません。

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しばし考えた末、サポート板にカイモノを付けることで回避しました。

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モーターに取り付けたら、ちょうど良い位置で固定出来ました。

これで胴体側の保持板位置が決められます。

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リポ残量と%表示 [Know How]

通常、リポ残量は%(パーセント)で表現していると思いますが、これはハイペリオン

充電器だけの話です。

私が知っている限りですが、ハイペリオン以外の充電器はV(ボルト)表示となります。

F3Aではハイペリオン充電器がデファクトスタンダードなので%で話を進めますが、

この%表示と電圧値の関係は下記となっています。(エアクラフトHPから抜粋)

100% 4.2V
90% 4.11V
80% 4.02V
70% 3.95V
60% 3.87V
50% 3.8V
40% 3.7V
20% 3.6V
10% 3.5V

上記範囲ではほぼリニアに電圧が下がっていますが、リチウム系バッテリーは容量が

少なくなってくると崖を下るように電圧が下がるのはご存知かと思います。

20%残っているからと安心していると直ぐに0%に近づいてしまうので注意が必要です。

なお、私が使っているハイペリオン製リポチェッカーでは低い%表示が出ます。

(例えば3.8Vで45%)

ここらへんは機差とか安全率とかがあるかもしれませんし、そもそも異なるリポ

チェッカーだと表示される電圧も異なっていたりします。

あるかどうかは知りませんが、多めに表示されるリポチェッカーだとヤバいかも。

所詮、校正されていない電圧計なので、数%~1割程度の誤差は許容して扱わないと

危ないと言えます。

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電圧降下(続き) [Know How]

電圧降下の値は電流値と抵抗値によって変わります。

電流値はスロットルの開度によって変わります。

全開にしたときが最大値ですが、負荷が高いプロペラとかモーターによっても

値は変わります。


抵抗は色々なパラメーターがあります。

・まずはもちろんモーター

・ESCはパワーMOS-FETのON抵抗

・バッテリーの内部抵抗

・あと馬鹿にならない配線抵抗とコネクタの接続抵抗

これらが合計されて抵抗値となるので機体によって変わります。


従って飛ばし方や機体によって電圧降下値が変わるので、一概にどのくらいとは

言えませんが、電圧計を付けてテレメトリーで確認すれば値が分かります。

電圧値にアラームを設定しておけば、例えば全開垂直上昇でアラームが鳴ったら、

その後はスロットルを控えめにして回収すればバッテリーを死なさずに済むという

使い方になります。


ちなみにリポは3.0V/セル以下になると死んでしまうと言われているので、少し

余裕を持ったアラーム値にしておくと良いでしょう。

電圧計はフタバからCA-RVIN-700外部電圧入力ケーブルという商品で出ています。


次回はリポ残量値について書く予定です。
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