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電圧降下について [Know How]

初歩的な話なので、知っている人は読み飛ばしてください。

飛行中のバッテリーは電圧降下しています。

例えば、フライトを終えて残量チェックをしたら20%残で18.5Vだったとします。

しかし、演技終盤でパワーを入れているときの電圧は17Vくらいまで下がっています。

これが電圧降下です。

17Vだと0%に近いです。

残量がある程度残っているのにバッテリーが死んでしまうのはそのせいです。

では、なぜ電圧が下がるのか簡単に言うと、抵抗がある回路に電流を流すと

電圧が下がるからです(いわゆるオームの法則ってやつ)

なんか難しくて分からん!と思った方は実体験で確認してみてください。

地上でバッテリーにリポチェッカーを付けたままモーターを回してみてください。

スロットルの開度にしたがってバッテリーの電圧が下がります。

スロットルを戻すと電圧は上がります。

続く(かも)

(ちなみに上記の電圧と残量%は分かりやすいように適当な値です)


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AD用3Dスピンナー取付け [Know How]

アドバルーンに3Dスピンナーを使うとプロペラが滑ってしまうようです。
グリップワッシャーを入れると対策できますので、ご紹介。

後ろ側のドライブワッシャー。何も滑り止め加工されていないため滑って当然で、
更に3Dスピンナーの樹脂ワッシャーとの組み合わせが良くないそう。
DSC_4276b.jpg

樹脂ワッシャー前後にOK模型製グリップワッシャー Lを入れます。
さらにOリングを入れておくと良いそうです(顧客のノウハウ)
Oリングはエンジン機マフラー用のバイトンOリングΦ15です。
YSとマフラー工房から出ています。
DSC_4277b.jpg

プロペラとスピンナーの間にもグリップワッシャー
DSC_4278b.jpg

Tips
ネジ部とナットに付着したゴミをブラシで除去しておきます。
異物が噛んでナットが外せなくなるのを防止します。
DSC_4279b.jpg

フロントアダプターの樹脂ワッシャー前後にもグリップワッシャーを入れます。
DSC_4281b.jpg

プロペラを取り付けます。
DSC_4282b.jpg

プロペラナット座金が大き目のため、適当なスペーサーを入れないと
先端スピンナーが当たるので注意。
DSC_4285b.jpg

Tips
今回発売予定のADコントラ用フロントプロペラアダプターは精度が高いのと、
ドライブワッシャーが奥まっていて外せない場合は、
OS製モータードライブワッシャー抜き DP1がシンデレラフィットで使えます。
DSC_4275b.jpg

・OK模型製グリップワッシャー L
・YS製マフラーOリング
・マフラー工房製バイトンOリングΦ15
・OS製モータードライブワッシャー抜き DP1
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カーボンプロペラのバランス調整痕 [Know How]

初めてカーボンプロペラを使われる方から、プロペラ裏面に付いている丸い凹みって何?
(不良じゃないの?)の問い合わせがたまに来ます。
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商品説明にも記載しているのですが、これはバランス調整痕なので問題ありません。
電動機の場合はプロペラバランスの崩れが振動としてすぐに分かるため、メーカーで
ちゃんとバランスを取っている証拠です。

この調整痕が、たまに無いものもあります。
それはバランスが崩れていないので処理をしていないだけです。
IMG_8350_b.jpg

物によってはハブ部に痕があるものもあります。
垂直方向のバランスも取っているのですね。
IMG_8353_b.jpg

ちなみに、バランスを取ってあるのはファルコンとメイズリックのカーボン
プロペラだけです。コントラオリジナル(ブレンナー)プロペラは何も
やっていません。これは素材だと思ったほうが良いです。

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コネクタとコードの最大電流値 [Know How]

55mmb.jpg
(写真と記事は関係ありません)

コネクタやコードの最大電流値はサイトによってバラバラです。

例えば5.5mm先割れコネクタだと、ちょっと調べただけでもMAX50Aとか
12AWGコードでもMAX40Aという物もあるのでF3Aに使って大丈夫?
と思われるかもしれません。

このような値になる理由は測定方法に条件が付くからです。

一般的に、最大電流値はコードやコネクタが閉空間に置かれていて
空気の対流が無い場所での値のようです。
家の壁の中が条件的に分かりやすいと思います。

コネクタやコードはそれぞれ抵抗値を持っているため電流値によって
発熱します。その時にコードであれば被覆が溶けてショートや発火しない
ようにしなければなりません。コネクタもコードが付くので同様です。

それぞれのメーカーで測定して更には安全率も掛けるでしょうから、
最大電流値はかなり低い値になるようです。

さてラジコン飛行機の場合、飛んでしまえばある程度冷やされるため、
経験則で12AWGで5.5mmの先割れコネクタなら大丈夫という感じだと
思います。
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ESCの発火防止策(その3) [Know How]

ハンダ付け時にも注意が必要です。

ヤニ入り半田を使うと経験すると思いますが、ハンダボールが飛び散る
場合があります。(メカニズムは良く分かりませんが、フラックスが
急激に熱せられて膨張しハンダを飛ばすようです)

ESCにコネクタをハンダ付けする際に、このハンダボールが基板に付かない
ようにESCをカバーしておくと安心です。

私は不要になったコピー用紙に穴を空けコードを通してカバーしていますが、
この程度で十分です。
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IMG_8214b.jpg
(写真は既にコネクタを取り付けたESCを使いました)
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ESCの発火防止策(その2) [Know How]

他にESCが発火する原因として考えられるものに導電性異物があります。

導電性異物?と思われる方が多いと思いますが、カーボンの粉が代表例です。
機首部がカーボン成型された機体で加工等を行った際に掃除が不十分だと、
カーボンの粉がESCに付着して、あるタイミングでショート~発火に至る
メカニズムです。

MC9100Aでは基板がシールドされていないので、ゴミや異物が入り放題です。
そこに導電性のものが入り回路ショートしたら、場所によっては火を噴く
ことがあると思います。

私のところにコネクタを取付け依頼されたESCが届くのですが、使用中の
ESCの場合、何か付いているなと思って拡大鏡で見ると、黒い粉が付着
していることがたまにあるのです。
本当に導電性かどうかは分析器具を持っていないので調べようが無い
のですが、いかにも危なさそうでしょ?

お願いしたいのは、モーターやESCが載った状態でカウルの切削加工は
絶対に止めてください。

メカ積み時も含めてノーズカウルを加工した際は、掃除機で良く吸うか
エアーダスターで吹き飛ばすかした後に、アルコールスプレーをバンバン
かけて洗い流してください。

まだ続きます。


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ESCの発火とコネクタ [Know How]

【最初に】
以下の内容は検証されたものではありません。
経験や見聞きしたことから推測したものであり、事故の発生が少なくなればとの
思いで発信するものです。

-----

フルサイズ機で使用されるフタバのMC9100A ESCが発火する事例を良く聞きます。
日本においてはかなりの割合でこのESCが使われているので、それを考慮すると
どうなのかはおいておきます。

まず、ESCとモーター間を接続する3本の線のうち、1本が断線するとESCが
発火するという噂があります。
あくまでも噂で自分で確認したことは無く(もし本当なら勿体なくてできない)
フタバに聞いたところ、既存モーターにて検証したが再現したことが無いとの
回答でした。但し、断線時にそのようなことが起こる可能性については
絶対無いとは言い切れないとも言っています(技術者として正直ですね)

次に、実際にESCが燃えた方に直接聞いたときに、この3本の接続コネクタに
4mmのバナナタイプコネクタが使われている事例が多いのが私の経験上言えます。

このコネクタはたくさんのメーカーから発売されていますが、中には信頼性が
低く、繰返し応力によりクルクル回る接触部が抜けてしまうものがあるようです。

最近のモーターユニットはフローティングマウントされているものが多いため、
普通のスロットルオンオフでモーターがトルク方向に回るのと、舵を打った時の
ジャイロプリセッションでも上下左右に動くので、コネクタ部にはかなりの
負荷がかかりコネクタの破損に繋がっている可能性があります。

また、可動部があるということは接触抵抗が高いということなので、フルサイズ機
のように80A~100Aも流すところに使うと、かなり発熱します。
元々イモハンダだったのかもしれませんが、この熱でハンダ付け部が溶けて断線と
いう事例も見たことがあります。

この2つが同時に起こった場合、ある確率で発火するのではないか?

というのが私の推測です。

対策として、ユーザーに出来るのはコネクタの変更です。
4mmであれば先割れタイプに変更で、K&Sやハイペリオンから出ています。
もしくは接触抵抗が低いSUPRA X 4mmF3A Proコネクターが良いと思います。


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充電器と安定化電源の能力について [Know How]

xxの充電器は5Sのリポを1C充電できるかどうかの判断方法。

例えば5S 5000mAhのリポを1C充電する場合、
21V(5Sの満充電電圧) x 5A(5000mAhで1C)= 105W必要です。

検討している充電器にて、上記の3項目(電圧V、電流A、出力W)が全て
対応しているかどうかで判断します。
どれか一つでも足りない場合は、そこが上限になります。

例えばハイペリオンEOS0720iSDUO3の場合で判定すると、スペックは
電圧:7Sまで
電流:20Aまで
出力:1ポート500Wまでなので、
結論:十分な能力があり、20A ÷ 5A = 4C充電も可能。
   出力的にも21V x 20A = 420Wなので余裕ありと判断できます。

では、ISDT製 D2 スマートAC充放電器の場合どうなるかというと
電圧:6Sまで
電流:12Aまで
出力:1ポート100Wまでなので、
結論:出力がギリギリ足りず、100W ÷ 21V = 4.7A(0.94C)が上限となります。
(5Aの設定をしても充電器が勝手に4.7Aまでしか出さない)

あと、安定化電源の能力も重要です。

HiTEC製 安定化電源 ePowerBox30A VOL.2だと、
出力電圧:~20V
最大電流:30A
最大出力:600W

EOS0720iSDUO3で5S 5000mAhのリポを1C充電する場合は4本までの
能力があります(105W x 4本 = 420W < 600Wなので)

HiTEC製 安定化電源 ePowerBox16Aではどうなるか
出力電圧:24V
最大電流:16A
最大出力:380W

同リポの場合、2本までとなります(105W x 2本 = 210W < 380Wなので)

もう少し細かい仕様まで言うと、21Vのリポを充電するのに電源が20Vまで
しか出ない場合、充電器の内部で昇圧が必要になり能力が下がるため
スペックまで出ませんので、注意してください。
(大雑把に見積もって、8掛け程度の能力ダウン)
24V出力の安定化電源であれば、充電器の能力いっぱいまで使えます。

言葉と数字だらけの説明で分かりずらかったかもしれませんが、
【電圧と電流を掛けたものが出力】だけ覚えておけばOKです。


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フタバコネクタのこと [Know How]

某SNSにてエンコン以外のS.BUS系が全てノーコンで墜落の記事があり、
コメントの中でS.BUS中継BOXへのコネクタ接続が奥まで挿されていない
せいでは?とありました。
しかし、中継BOXが悪いと捉えた方がいらっしゃるようで、本質ではないので
ここに書かせていただきます。

まず、中継BOXに奥まで挿していない状況というのがこの例です。
IMG_8115b.jpg

左側の黒いコネクタが奥まで挿した状態で、右の赤いのが一段目の止まるところ
(便宜上クリック感と表現します)までの状態。
メカ積みの場合は手が届きにくいせいもあり、この状態が発生しやすいようです。
(経験談)

分かりやすいように受信機で見ると、1段目だと約1mm程度の隙間があることに。
見てお分かりのように、中家BOXだけでなく受信機でも同じ可能性があります。
IMG_8116b.jpg

コネクタのハウジングを取ってみるとこんな感じ。
ここから更に押し込むと2段目のクリック感があり、奥まで到達します。
IMG_8117b.jpg

何故、フタバコネクタは2段階のクリック感があるのかというと、
コネクタが3点接触になっているためです。
IMG_8118b.jpg

通常のコネクタ(旧JR等)は1番、2番のばねによる2点接触ですが、
フタバのは更に3番目のバネが付いている3点接触なのです。
1,2番が最初のクリック感、3番が2回目のクリック感の理由で、
この3番のばねが強力なので、グイっと押し込まないといけないのです。
(正確に言うと、奥まで挿すとオスコネクタは3番の先まで届くので4点接触)
フタバコネクタが接続性確保で採用している大きな特徴で他社は使えません。

ということでコネクタは奥までしっかりと押し込みましょう!です。

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チャージソケット流用 [Know How]

本来の使い方は、スイッチの充電口を胴体側板に取り付けるソケット
なのですが、エルロン延長コードのコネクタを胴体に固定するために
改造しました。

まず、差し込むコネクタがオスメス逆になるので、不要部分をカット。
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接着剤で固定します。
IMG_7955b.jpg

胴体側にブラケットを作り、取り付ければ完成。
IMG_7957b.jpg

・チャージソケット
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