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ESCの発火とコネクタ [Know How]

【最初に】
以下の内容は検証されたものではありません。
経験や見聞きしたことから推測したものであり、事故の発生が少なくなればとの
思いで発信するものです。

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フルサイズ機で使用されるフタバのMC9100A ESCが発火する事例を良く聞きます。
日本においてはかなりの割合でこのESCが使われているので、それを考慮すると
どうなのかはおいておきます。

まず、ESCとモーター間を接続する3本の線のうち、1本が断線するとESCが
発火するという噂があります。
あくまでも噂で自分で確認したことは無く(もし本当なら勿体なくてできない)
フタバに聞いたところ、既存モーターにて検証したが再現したことが無いとの
回答でした。但し、断線時にそのようなことが起こる可能性については
絶対無いとは言い切れないとも言っています(技術者として正直ですね)

次に、実際にESCが燃えた方に直接聞いたときに、この3本の接続コネクタに
4mmのバナナタイプコネクタが使われている事例が多いのが私の経験上言えます。

このコネクタはたくさんのメーカーから発売されていますが、中には信頼性が
低く、繰返し応力によりクルクル回る接触部が抜けてしまうものがあるようです。

最近のモーターユニットはフローティングマウントされているものが多いため、
普通のスロットルオンオフでモーターがトルク方向に回るのと、舵を打った時の
ジャイロプリセッションでも上下左右に動くので、コネクタ部にはかなりの
負荷がかかりコネクタの破損に繋がっている可能性があります。

また、可動部があるということは接触抵抗が高いということなので、フルサイズ機
のように80A~100Aも流すところに使うと、かなり発熱します。
元々イモハンダだったのかもしれませんが、この熱でハンダ付け部が溶けて断線と
いう事例も見たことがあります。

この2つが同時に起こった場合、ある確率で発火するのではないか?

というのが私の推測です。

対策として、ユーザーに出来るのはコネクタの変更です。
4mmであれば先割れタイプに変更で、K&Sやハイペリオンから出ています。
もしくは接触抵抗が低いSUPRA X 4mmF3A Proコネクターが良いと思います。


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