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リポ保温バッグ製作 [工具]

寒い季節はリポが冷えていると性能を発揮できないので、
ウオーマーバッグを使っています。

昨冬まで使っていたのはTURNIGY製バッテリーウオーマーなのですが、
電源範囲が12Vまでなのです。
最近は発電機を持っていかなくなったので、これが使えません。
DSC_0002_b.jpg

ならば作ってしまえと作業開始です。
ネットを検索すると自作されている方がいるので参考にしますが、
今回、電源はお蔵入りになったリポを使う予定なので、変更が必要です。
IMG_4398.jpg

まず、発熱体には釣り用のハリスを使いました。
ナイロンコートワイヤーなので、ショート防止にも良さそうです。

さて、どのくらいの長さにすれば良いかですが、ちょっと面倒なので、
下記は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

TURNIGY製のが12Vで2Aの消費電力なので24W相当です。
今回の電源は5セルで21Vmaxなので、24W/21V=1.1A程度に
なるようにします。
使ったハリスはゴーセン太刀魚用#45x7というもので、
10m長で360オームでした。
4分割の2.5mで90オーム。これを並列に束ねて22.5オームです。
電流値は21V/22.5オーム=0.93A とそこそこ合いましたのでGO。

適当な大きさのベニヤ板にハリスを引っ掛ける切り欠きを付け、
熱が直接ベニヤに伝わらないよう0.2t銅板を敷きました。
板との固定にはカプトン耐熱テープを使っています。
(普通の粘着テープでは熱でやられてしまうかも)
IMG_4400.jpg
IMG_4401.jpg

使ったハリスはコーティングされているので、接続部をライターで
炙って被覆を取りました。最初、紙やすりで取ろうとしたのですが、
全く導通出来ませんでした。
端子をカシメて、電源コードを接続できるようにしました。
IMG_4402.jpg

完成したので電流値を測ったところ0.8Aでした。
リポは満充電していないのでこんなところでしょう。
温度を測ってみようとしましたが、放射温度計ではうまく測れなかった
ので、手で触った感じでは少し熱いかな程度で良さそうです。
ちなみに、均一に放熱するようにハリスの上にも銅板を載せています。
IMG_4403.jpg

適当な大きさの保温バッグにリポと発熱板を入れ完成です。
IMG_4404.jpg

IMG_4405.jpg

6300mAhリポを並列接続して電源に使うので12Ah相当です。
電流値が0.8Aなので、10時間くらい使えると思います。
さて、使い勝手はどうかなぁ?

ちなみに、火災の可能性もあるシロモノなので、製造販売は出来ません
(責任がもてません)ので参考まで。(それならば、ブログに書くなって?)

(追記)
この記事を見たお客様から、スタント機はパンチ力いらないのに温める必要性
ってどうなの?と問われ、電話ではうまく説明出来なかったかもしれないので、
改めて私の考えを書きます。

リポの容量を最大限使いたいのです。

リポが冷えているとパンチ力が無いのは、内部抵抗が高くなっているせいだと
思います。測ったことが無いのでどのくらいと言われても答えられませんが、
パンチ力が無い=電圧降下が大きいなので、原因は抵抗値しかないからです。

抵抗値が増えると、その分は熱になって消費されるので、無駄な電力を使って
いると言えます。本来はモーターで消費されるべき電力が足りなくなるのを
出来るだけ少なくしたいのです。
測っていないので、それが無視できる量なのか多いのかは把握していませんが、
温めるという簡単に出来ることで、少しでも防げればと思ってやっています。

(追記2)
12/10発売の今月号ラジ技にリポ保温の記事が載っていました。
低温時の内部抵抗は常温時の2倍程度になるようです。(ヤッパリね)
でもショックだったのは、保温材に「ユタポン」を使うとのこと。
その手があったかぁ~!


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